バイオインフォマティクスを本格的にやるためにはpythonは必須です。Ubuntuにはもともとpythonがインストールされていますが、システムの方で使用していることと、少し古い物が入っていますので、そのままにしておきます。その代わり、最新のpytonをインストールして使用します。
一つ注意点を上げるとすれば、古いpythonで作ったプログラムがそのまま使用できなかったりするので、そういった場合はpython2などの古いものをインストールする必要があるかもです。
Pythonのインストール (version 3.10.0)
インストール前の準備
pythonに限らずaptコマンド(Google PlayストアやAppストア的なもの)を使用してなにかソフトウェアをインストールするときは必ずupdateとupgradをするのがお約束だそうです。以下その方法です。
ctrl + alt + t を押してターミナルを起動します。パッケージのリストを更新、確認するため”sudo apt update”と入力し、エンターキーを押してください。パスワードが求められますので、入力して再度エンターキーを押してください。パッケージはすべて最新です。となればOKです。もし、アップグレードできるパッケージがあります。との表示が出たら”sudo apt upgrade”を入力して実行してください。途中で続行しますか?と質問が来た場合はエンターキーを押せばYesと同じことになります。nで中断です。基本的にYで大丈夫なはずです。
bio@bio:~$sudo apt update
ヒット:1 http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu focal InRelease
ヒット:2 http://archive.ubuntulinux.jp/ubuntu focal InRelease
取得:3 http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu focal-updates InRelease [114 kB]
ヒット:4 http://archive.ubuntulinux.jp/ubuntu-ja-non-free focal InRelease
取得:5 http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu focal-backports InRelease [101 kB]
ヒット:6 http://security.ubuntu.com/ubuntu focal-security InRelease
214 kB を 1秒 で取得しました (211 kB/s)
パッケージリストを読み込んでいます... 完了
依存関係ツリーを作成しています
状態情報を読み取っています... 完了
パッケージはすべて最新です。
必要なツールのインストール
ここではpython japanのUbuntu環境のPythonの通りインストールしていきます。
公式サイト通り↓のコマンドをターミナルにコピペ(ターミナル上にペーストするにはctrl + shift + v)します。
sudo apt install build-essential libbz2-dev libdb-dev \
libreadline-dev libffi-dev libgdbm-dev liblzma-dev \
libncursesw5-dev libsqlite3-dev libssl-dev \
zlib1g-dev uuid-dev tk-dev
↓のような感じになると思います。エンターキーを押して実行してください。
bio@bio:~$sudo apt install build-essential libbz2-dev libdb-dev \
> libreadline-dev libffi-dev libgdbm-dev liblzma-dev \
> libncursesw5-dev libsqlite3-dev libssl-dev \
> zlib1g-dev uuid-dev tk-dev
これまた途中で続行しますか?と質問が来た場合はエンターキーでOKです。
1〜2分ほどで、終了してコマンド入力の状態に戻ります。
ちなみに”\”(バックスラッシュ)は一行だと長いときに改行するために使用します。自分でコマンドを打つときは使わないことが多いですが、web上で紹介されている長いコマンドにはたまに入って居ますので、長くて見にくいから入れているんだな。くらいに思っていてください。一行で書くなら↓のようになります。
sudo apt install build-essential libbz2-dev libdb-dev libreadline-dev libffi-dev libgdbm-dev liblzma-dev libncursesw5-dev libsqlite3-dev libssl-dev zlib1g-dev uuid-dev tk-dev
pythonのダウンロードとインストール
python japanのダウンロードリンクからPython-3.10.0.tar.xzをダウンロードしましょう。
![](https://diy-bioinformatics.com/wp-content/uploads/2021/11/20211112_python_download_link-1024x868.png)
ファイルを保存するを選択してOK
![](https://diy-bioinformatics.com/wp-content/uploads/2021/11/20211112_python_download_link_2.png)
デフォルトではDownloadに置かれるはずですので、”cd”コマンドで移動し、”ls”コマンドでPython-3.10.0.tar.xzがあるか確認しておきましょう。
bio@bio:~$cd /home/bio/Downloads/
bio@bio:~/Downloads$ls
Python-3.10.0.tar.xz
確認できたら"tar xJf Python-3.10.0.tar.xz"で解凍します。エラーが出るときはちゃんとバージョンがあっているか確認してください。それか、tabの補完機能を使用してくださいね。解凍できるとディレクトリが増えます。
bio@bio:~/Downloads$tar xJf Python-3.10.0.tar.xz
bio@bio:~/Downloads$ls
Python-3.10.0 Python-3.10.0.tar.xz
解凍したディレクトリ (Python-3.10.0) に移動し”./configure”で実行して処理が終わるまで1分ほど待ったあとメイクできるようになるので”make”、”sudo make install”を実行します。
bio@bio:~/Downloads$cd Python-3.10.0/
bio@bio:~/Downloads/Python-3.10.0$./configure
#1分ほど待つ
bio@bio:~/Downloads/Python-3.10.0$make
#1分ほど待つ
bio@bio:~/Downloads/Python-3.10.0$sudo make install
#1分ほど待つ
デフォルトでは/usr/local/bin/にインストールされるので、”ls”でインストールされているか確認しましょう。
bio@bio:~/Downloads/Python-3.10.0$ls /usr/local/bin/
2to3 idle3 pip3 pydoc3 python3 python3.10
2to3-3.10 idle3.10 pip3.10 pydoc3.10 python3-config python3.10-config
python3.10(自分がインストールしたかったバージョン)があれば成功です。せっかくなのでhello worldをやって置きましょう。”python3.10″と入力しエンターキーでpythonを起動できます。その後、print(“hello world”)を実行すると、hello worldの文字を出力できます。これも立派なプログラムですね。ctrl + d で戻れます。
bio@bio:~/Downloads/Python-3.10.0$python3.10
Python 3.10.0 (default, Nov 15 2021, 00:46:20) [GCC 9.3.0] on linux
Type "help", "copyright", "credits" or "license" for more information.
>>> print("hello world")
hello world
>>> # ctrl + d を打つ
bio@bio:~/Downloads/Python-3.10.0$
以上でpythonのインストールとテストは終了です。お疲れ様でした。
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